厳選した題材を用いて丁寧に述べられており、とにかくわかりやすく、<BR>また、親しみやすい。学生時代にこの書に出会っていればとつくづく思う。<BR>今後、統計力学教科書の「定本」になるかも。<BR>ただ、現代的内容は不足しているので、別の書で補う必要がある(巻末に参考書のガイドあり)。<BR>出版も比較的新しく、値段も手ごろで印刷もきれいと文句無し。
日本は統計力学,統計物理学が盛んなのか,いい本が沢山あるように思います.中でもこの本は比較的新しく,初学者向きのいい本です.分量はそう多くないですが,基本的なことはちゃんと入っています.相転移やくりこみなどの新しい話題にも触れられています.内容はオーソドックスなのですが,著者の人柄なのか熱意なのか,うまく言えないのですが,魅力ある教科書に仕上がっています.演習問題も良く練られていて,回答も比較的詳しいです.巻末にはさらに学びたい人向けに色々な本が紹介されています.
まず感じたことは、この本は物理の面白さを教えてくれるということです。レベルは統計力学入門にぴったり。気に入ったところは、いろんなモデル(理想化された)を用いて答えを導くところで、それらを見るたびナルホドネ~と思わされる。とにかく、なるほどね~である。最初の一冊にぜひどうぞ!!