学生の時、大学の講演で坂村教授のお話を伺ったが<P>本著は、小職を含め文系の者が<BR>日本の情報通信政策を考える上で<BR>知っておかなければならない歴史、考え方が<BR>多々含まれています。<P>経済、政治など、社会科学に関心のある方にも<BR>是非、広く読んで頂きたい、内容であります。<P>先日、マイクロソフトとの提携が新聞紙上を賑わしましたが<P>なぜ、このような提携記事が新聞紙上を賑わしたのか<BR>その背景は、本著を読んでいると、<BR>日米構造協議の頃を覚えていない<BR>若い世代にも、よくわかるようになっております。<P>また、今後の日本の情報通信政策を考える上での一助に本著が<BR>なることを願ってやみません。
トロン・プロジェクトの設立者の坂村健氏の著書。<BR>今回はトロンよりも日本が今後どのような戦略を採るべきか<BR>と言うことを米国との比較などを交え論じられている。<BR>冒険的でリスクの大きい事に対して米国人に比べ日本人は<BR>不安要素に弱いという遺伝子の特徴なども交えて<BR>ベンチャーは日本では馴染みにくいと言う話しには<P>正直、疑問も持たざる得ないが、現実は見ての通りなので<BR>本当かと思ってしまう。<BR>この本でも述べられているが一番重要なのは<BR>教育制度・カリキュラムの良い方向での改定は必要だろう。
この人の構想力に、ようやく日本のIT環境も近づいてきたということなのかもしれない。この人が10年前に警鐘を鳴らしていたことに、ようやく数多くの人々が気づきうる環境が整ったのかもしれない。<P>この一冊。特に最終章の具体的行動を、実際の行動に移す、日本が、日本人が、日本国が、日本企業が。<P>確かに、21世紀の勝ちをもたらすのかもしれない。<P>実践の場において、しっかりと状況を生きた人ゆえの、深さと広がりと本質を的確に掴んだ提言なのであろう。