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ライオンと魔女 ナルニア国ものがたり(1) ( C.S.ルイス 瀬田 貞二 C.S. Lewis )

コートを着て、買ったばかりで外に出ていないブーツを履いて、<BR>タンスの中に入ってみたことがあります。皆さんはないですか?<BR>まだ英語も知らなければ外国に行ったこともなかった頃なので、<BR>ナルニアに行くのも英国に行くのも、大して違いはなかったのです。<BR>(ほんとです。1ドル=360円の時代です)<P>エドマンドが大嫌いで、みんなに信じてもらえないルーシーがかわいそうで、<BR>何とか本に入り込んでエドマンドを懲らしめてやりたい、と思ったものです。<BR>宗教的過ぎるという意見も聞きますし、確かにそうなのかもしれませんが<BR>もっと単純に、日常と違う世界での冒険を楽しむ、というつもりで読んだら、素直に楽しめると思います。<P>ちなみに、幼稚園の頃に一度挑戦したのですが、<BR>ライオンが怖くてちっとも楽しめませんでした。<BR>人間の言葉を話す動物って…よく考えると今でもちょっと怖い。

ナルニア国では時間を忘れ、しばし私を子どもに返してくれました。<BR>時々、語りかけるような文章がとても懐かしく思いました。まるで、る誰かに読んでもらっているみたいです。<BR>この一冊は決して長い物語ではないけれど、やっと読み終えました。私の読書の時間は、電車の中であったり、病院の受付であったり、こまぎれの隙間の時間のなかでの読書です。なかなか物語が先に進まなく、やっと読み終えました。けれど、あまり急がず、ゆっくり読むのもいいなと思いました。物語の子どもたちと一緒に過ごす時間をじっくりと味わうことが出来たのですから。

子供の頃に読んで、とても印象に残っていた本だったので、小学生の娘に読み聞かせようと今回あらためて購入しました。<BR>衣装ダンスが実は全く別の世界への入り口になっていて、ひょんな事から4人の子供たちが話をする動物やフォーン達と冒険する・・というのは確かに魅力的な物語ではあります。<P>でも、今回、読み返してみて、それほど素晴らしい本とも思えなくなりました。善きものと悪しきものが余りにもはっきりと分かれていて、しかも、善が悪を討ち滅ぼすという単純なストーリーに見えてしまうのです。このくらい単純な方が子供には読みやすいのかもしれませんが、自分自身は楽しめませんでした。ライオンがあくまで気高く強く正しい一方、狼は徹底的な悪者キャラクターといった紋切り型の設定も、感情移入できない要因となっています。子供にとって魅力的であればそれで良いという考えもありますが、お勧めするかというとちょっと躊躇してしまいます。

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