イスラーム文化―その根柢にあるもの みんなこんな本を読んできた イスラーム文化―その根柢にあるもの
 
 
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イスラーム文化―その根柢にあるもの ( 井筒 俊彦 )

 これまで様々なレビュアーの方々が書かれていますように、手軽・安価かつ最高の入門書であります。講義を元にした語り口で、様々なイスラームの教義などが紹介されています。イスラームへの導入書としては一番オススメです。★5つでも足りないかも。<P> 但し、本書においてはイスラーム文化の持つ攻撃的側面が見逃されてしまっている様に思います。本書内でイスラームの人々は本来平和を愛する、、というくだりがありますが、これは確かに「本来的には」その通りでありましょう。但し、実際にはイスラームの教義が攻撃的側面をも持ちうることを逆説的に示してしまっているのではないか? また、現実社会ではその攻撃的側面が問題を引き起こしている部分があるのではないか?<P> 入門書として確かに最高の部類に入るのですが、我々は井筒氏の紹介を受け取りつつ、反面で実社会的な問題をも直視せねばなりません。我々は本書だけでは理解できない問題に直面しているのですから。評者は本書を読み、この様な見解を持つに至りましたが、果たして読者の方々はどう思われるでしょうか。

岩波文庫の邦訳『コーラン』の翻訳者にして、日本のイスラーム研究のパイオニアである井筒俊彦博士による概説説書。話題はかなり高度なものも扱われるが、講演の原稿から書き起こされたためか、読みやすい文章で、分量も程々でイスラームをあまり知らない方にも入門書としてお勧め。本書は3部構成。「Ⅰ.宗教」ではユダヤ教とキリスト教を母体に生まれたイスラームという唯一神教の性格を解説する。「Ⅱ.法と倫理」ではイスラームの発展により、信者が実際生活の問題を聖典に基づき、どのようにして解決し、それが預言者言行録『ハディース』に象徴されるイスラーム法に結実するかを辿る「Ⅲ.内面への道」では、信仰の形式化への反発として精神性を重視したスーフィズムとシーア派について触れる。ちなみにスーフィズムとは言わばイスラーム密教であり、イランのように世俗権力を掌握したシーア派に対しては、対立することもあることを付言しておきたい。

講演内容を加筆修正したもので、平明な文章と明快な論旨で、極めてわかりやすくイスラムについて説明しています。シーア派やスーフィズムなど、ベドウィンの文化だけではないイスラムを知ることもできます。現在、巷にはイスラム解説本が氾濫していますが、イスラム思想の入門書としては本書をお勧めします。

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