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| ヨーロッパ文化と日本文化
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ルイス フロイス
Luis Frois
岡田 章雄
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ルイス・フロイスといえば、しばしば戦国時代の研究などで用いられる『日本史』の執筆者で、イエズス会の修道士。織田信長とも深い関わりを持ったポルトガル人です。彼がこのような本を書いていたとは知りませんでした。彼の観察眼の鋭さ、洞察力、具体的記述、日本に対する深い知識には驚きます。実に微に入り細にわたって日本人の生態、風俗を観察しています。今の日本人とそう変わらない点や、逆に今では信じられないような点など、現代日本人と比較して読むと面白いです。ただ、西洋との違いを強調するあまりに、過剰にその差異を誇張している点が多く見られる点があります。西洋との違いをtopsy-turvydom(逆さま、あべこべ)という主題に拘泥して無理矢理繋げて説明しようとしているので、実態にそぐわないところも多々あります。しかし、西洋人の偏見から見た単なる珍奇な日本人評では決してなく、序文でフロイスが述べているように、日本人の文化と知性を評価し尊重した上で、西洋人との差異を、両者の相互の混乱を避けるために、日本理解への一助となるために書かれたもので、それは我々現代人にとっても中世日本人の理解に極めて有用で、示唆に富んでいます。また豊富な訳注と図版は非常に有り難かった。
安土・桃山時代の、ヨーロッパと日本の文化や風習を比較して書かれているので、当時の日本人のことが現代の私たちとも比較して見ることができました。難しい漢字がたくさん出てくるのは少し読みにくいかな・・とも思ったけど、内容は十分理解できました。
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