難解な本と言われています。しかし、様々な宗派について説明した箇所以外は、比較的わかり易かったです。大塚久雄先生の翻訳が優れいることの加え、大塚先生の著書も読んでいたので、おおよそのアウトラインをつかんでいたからかもしれません。<P> カルバン派から派生したエートスが資本主義を形成していく様子は、ワクワクしながら読み進むことができました。
とりあえず定番かと思われます。こんな言い方もなんですが、<BR>内容はともかく、とりあえず読んでおいて損はないでしょう。<BR>という程度でしたが、やっぱり読まないわけにもいきません。
大学時代に読んだ本書を20年ぶりに読み返してみて、経営書としても貴重な存在であると再認識した。<P>我々がビジネスをしている近代資本主義が、実は高い精神性を持った活動に裏付けられ誕生したことをウェーバーは提示するが、同時に彼は、一度成立した資本主義はその高い精神性が欠如しても存在しつづける構造を内在化しているとの歴史的アイロニーを指摘する。<P>日本企業の経営に高い精神性が欠如しつつあることを懸念する一経営者として、資本主義誕生の原点に触れることで、その思いをさらに強めることとなった。