大学の受験勉強(小論文)のために、本書を手にしました。<P>正直、その文章は難解な箇所も多くあり、受験という目的がない<BR>方によっては「とっつき難い」と思われる内容だと思います。<P>しかし、アイデンティティーや構造論、女性原理などの項目は<BR>哲学的に深いアプローチがなされており、その意味を理解できれば、<P>自分の物の見方、考え方が非常によくまとまってきます。<BR>そうして身に付いた考え方は、私生活にも大いに生かせます。<P>受験生でない方の場合、じっくりと本を読む覚悟がある方には、<BR>オススメ。そうでなく、哲学的な考え方にも興味がない場合は、<BR>宝の持ち腐れとなる場合が多そうです。<P>そして受験生にとってはどうか?<P>人文系、芸術系の上位大学を受験される方で<BR>受験科目に「小論文」がある方には、必須のアイテムと<BR>呼べるほど、頼りになる書籍です。<P>小論文の参考書を卒業すれば、この書籍にたどり着いて下さい。
日本を代表する哲学者中村雄二郎さんの「術語集」(1984年)の続編。<BR>哲学とは学問に関する学問であると習った記憶がありますが、様々な分野における知の営みをあたかも気まぐれに切り取ってきて、日常的で平易な言葉でかろやかに意味を与えていくさまには眩暈を覚えるようです。<P>たまに短時間浮世をシャットアウトして頭の掃除をしてみたい時に最適です。4年前の古い本ですが、簡単に古びる内容ではないので、今でも十分楽しめます。