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| 生命と地球の歴史
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丸山 茂徳
磯崎 行雄
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科学技術の一般向け解説書に書かれている内容は,学会で通説となったものがほとんど.でも,この本には,最前線で研究する著者らによる新説が,素人にも分かり易く書かれています.理系の本だからと敬遠しないで,読んでみてください.地球と生命の不思議なつながりを読むうち,よくもまあ人間が誕生したものだ,と,思えてきます.星一つ減点したわけは,現在判っているプレートの動きや,地震派トモグラフィーの具体的なデータが示されていなかったため.これらは著者らの説(プレート物質が下部マントルへ不連続に落下していること)を説明するために不可欠なデータだと思うけど,興味を持った読者が別な教科書で調べなければならない所がちょっと不親切かな.ちょっとだけだけどね.
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