作者の英語習得法(①ジャパンタイムス全紙面の音読②AFNの視聴)はすごい。作者は他に、トルコ語・ロシア語・フランス語・ドイツ語等も習得しているそうです。TOEFLの得点の国際比較に隠されたものを暴く箇所はすばらしい。また、「外国語を操る日本人=えらい・羨ましい」という図式を根本から批判する点には敬服する。また、「日本の自己植民地化」という概念も作者らしい物の見方だ。
本当に色々と考えさせられる本だった。私の心にズシズシと語りかけてくるような・・・。というのは、私自身、英語が好きで学んでいる身であるが故に、一体何の為の英語学習なのか、私は英語を通して何がしたいのか、そんなはざまで自分自身が揺れ動いていたからだ。(いまだに、揺れ動いている気がするが・・・。)<P>日本人はなぜ英語ができないかということは、よく言われることかもしれないが、そんな人ばかりではないだろう。現に、英語に堪能な日本人は増えている。ただ、その人の英語力がどの様にどんな場面で生かされるのか、その人が人としてどんな人間なのか、言葉よりももっと大切な人間性の方が気になる。外国人に迎合するような英語は嫌だ。英語ができることがそんなに凄いことなのか?勘違いしている人が多い気がする。
この本は、私に色々なことを考えさせてくれました。絶対読むべきです!!文章も読者にわかりやすく書かれていますし、高校生の私でも自然と文章の中に入ることが出来ました。ぜひ読んでほしいです☆