ご冗談でしょう、ファインマンさん (下) みんなこんな本を読んできた ご冗談でしょう、ファインマンさん (下)
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

ご冗談でしょう、ファインマンさん (下) ( R.P.ファインマン 大貫 昌子 )

~立花隆の『臨死体験』の参考文献に載っていたので、そこから興味を持って読んでみた。ジョン・C・リリィが作った臨死体験が出来るタンクに入ったときの文章を読むのが目的だったが、そのくだりは下巻になるまで出てこなかったのでご注意。<P>~~<BR>上巻から下巻まで時間軸にそってファインマンの面白ろ可笑しい自叙伝がつづられているので、上巻では幼少時代からコーネル大学の教授時代まで描かれている。中でも、原爆を製造するマンハッタン計画に関わった時期のエピソードは、何故、物理に捧げる人生が面白かったのかが彼の人間味と共に描かれていて、万人の興味を促すことうけあい。<P>~~<BR>原爆がどういった状況で作れていったのかを興味を持つ方もおられることだろう。被爆者の国に生まれた者とし!、実は少なからず抵抗が読む前にはあった。こちらは原爆の結果を知っていて、当時のファインマンは知らないからである。ファインマンの自叙伝は、原爆がどのように使用されるのか全く知らされず、戦時下の母国に若者が協力する経過として描かれてい~~て、ついに完成した時には、その恐ろしい使われ方を考えるに至って、一時的にせよ時代を否定的に考えるようになってしまったエピソードがはさまれている。戦後、道路工事の現場を通りかかってファインマンはこう思う。「ばかばかしい、何であんな新しいものなんか造っているんだろう?どうせ無駄になるものを・・・。」あっさりとはしているが、地球誕生直後以~~来、地球には存在しなかった元素、プルトニウムを造る計画に参加した者が背負ってしまう、暗影響というものが理解を感じる一文だった。~

ノーベル賞科学者の自伝と聞くと研究や勉強の話ばかりで堅いと思われるかもしれない。しかし、ファインマンの自伝は違う!と断言できる。むしろ彼がやったいたずらの話が多い。研究でも非常に広範囲にわたって成果をあげた人だが、彼の興味は物理にとどまっていない。自分の興味あるものに取り組み、自分の生きたいように生きた人だと感じられる。人生を本当に楽しんだ人だろう。自分の人生もかくありたい。

これをはじめて読んだのは小学生の時でした。もし姉が小学生の私に<BR>この本を貸してくれなければ、私の人生は大幅に変わっていたと断言できます。<P>当たり前ですが難解な本ではありません。エッセイ集みたいなイメージで<BR>とらえてもらえると間違いないでしょう。日常の些細な出来事に注目して、<P>それをとても面白く語っています。本当に楽しく読めると思います。<P>一つ一つの話が、とても印象に残る、心からお勧めする本です。

ご冗談でしょう、ファインマンさん (下) ↑ご購入はこちらからどうぞ。
ご冗談でしょう、ファインマンさん (下)&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書の上巻では若く初々しかったファインマンの姿に触れることができるが、下巻では、成長したファインマンが1人の「物理学者として」物理のみならず社会や芸術とかかわってゆくさまに触れることができる。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;どんなに権威者になっても(彼はそう呼ばれるのを何よりも嫌ったが)、彼は決して物理学者としての誠実さを変えることはなかった。サバティカルでブラジルの国立研究所に滞在した彼は「教科書を丸暗記するだけ」の物理の大学教育に業を煮やし、ブラジルの「お偉方」の大学教授たちの前で「この国では科学教育が行われていない」と言い放った。またあるときは、学校教科書の選定委員としてすべての教科書に目を通し、教科書の内容が科学的誠実さを欠いているのを真剣に怒り、他の委員たちと闘った。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;彼の信条でもある「好奇心」は年齢を重ねてもとどまる所を知らず、カジノではプロの博打うちに弟子入りしたり、ボンゴドラムでバレエの国際コンクールの伴奏をしたり、また、幻覚に強い興味を持った彼は、旺盛な好奇心からアイソレーションタンク(J.C.リリーが発明した感覚遮断装置)にまで入ってしまう。彼は他人のことなど気にとめず、素直な心で物事を見つめ、興味をひかれたらそれに夢中になる。彼は何より人生を楽しみ、人生を愛していた。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;そんな彼の書いた本書に触れていると、いろんなことを話したくってうずうずしている彼が、目を輝かせて楽しそうに自分に向かって話しかけてくれているような気分になる。そんな気分にさせるのは、大貫昌子による素晴らしい訳のおかげでもあろう。訳者はファインマンと親交があり、彼に相談しながら翻訳作業を行っているため、原文の持ち味が十分に表れている。(別役 匝)
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

ご冗談でしょう、ファインマンさん (下)