四択問題は正解となる語句意味しか載っていないので、自分で調べる手間がかかり、また調べない人も多いだろうから一問一問をこなした価値は激減する。<BR>構成は使いやすいかもしれないが、あまり解法は詳しくない。
前半で基礎的な問題を演習し、後半でより高度な問題に取り組む、とのことですが、私にはそうは思えませんでした。前半も後半も難易度はさして変わらず、どちらも、実際の英検1級と比べて、易し過ぎるものからより難解なものまで様々です。<P>練習とその解説については、まずまず満足の行くものだとは思いますが、何日も前に演習したテーマが後のほうになって出てきたりするのは、あまり親切ではないですね。また、大意要約は、実際の試験とは違う形式の演習となっています。<P>全体としては、英検1級対策になるのは間違いありませんが、これ以外に、過去問または予想問題をたくさん解いておいた方がよいでしょう。また、ある程度難解な単語には訳語も載っていますが、英検準1級になんとか受かる程度の実!力の人には向きません。既に、英検1級に対して十分な準備ができている人向けです。私自身、語彙力を相当鍛えてからこの本に取り組んだ結果、読解力がだいぶ向上しました。と同時に、自分の弱点がはっきりしました。そういう意味では、ある程度実力のある人には、演習する価値は十分にある本だと思います。
語彙力勝負の要素も強い英検1級であるのだし、四択問題は選択肢の単語すべて知っているという状態が望ましい。しかし本書では後半は正解とる語句の意味しか載っていないので、自分で調べる手間がかかり、また調べない人も多いだろうから一問一問をこなした価値は激減する。序盤ではきちんとすべて載っているのだが、なぜ後半では載っていないのだろうか。<P>1級は準1と比較して格段に難易度が上がるので、易→難、という無理のない構成は賞賛すべき事であるし、まったく自信のない人には本書は向くが、1級の下地ができている人には向かない。<P>また、本書に限らず、旺文社の本というのは、どうも英検と少しずれている気がする。英検をやっているのは、旺文社のはずなのに、不思議なことです。