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| 西洋美術の主題と物語―ギリシャ神話と聖書から
(
三輪 福松
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美術はあまりよくわからないけど西洋美術の展覧会やヨーロッパの主要美術館に行く人にぜひお勧めしたい本です。美術の教科書などでお馴染みの名画は知っているけど作品のテーマやそこに隠れている謎、物語などは意外と知らなかったりします。多くの西洋美術作品のテーマとなっているギリシャ神話、キリストのストーリーや作家・作品の特徴などわかりやすく解説しています。美術というのは普通に見るだけでも十分楽しめて価値のあるものですがこういった本を事前に読んでおけば更に楽しめると思います。 この頃、類似の作品がいくつも出版されていますが、本書は30年前の「先駆的」と言ってもよい著作で、記述も読みやすくて親切なおすすめの1冊です。何よりも洋書の翻訳ではなく、辞典形式をとらず物語として読める点に好感がもてます。図版も満載で、神話とキリスト教聖書のみならず、「歴史・風俗・文学の主題」も扱われています。
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