本多勝一と言えば、あの悪名高き「中国の旅」です。あの本が日本の読者に与えた悪影響は甚大です。中国政府のプロパガンダの為に用意した中国人民に語らせて、そっくりそのまま記録として本にするのですからジャーナリスト失格だと言わざるを得ませ<P>ん。しかも当時の関係者達が結束をして記事の誤りを朝日新聞や本多氏に申し入れしたところ、朝日新聞は誤報を認めるような言があったようですが、本人は「中国側の言ったことをそのまま書いただけだ!抗議するなら中国にしろ!」と居直ったそうで<P>す。あの本は大層売れたそうですから、本書も「何が何でも作文で金儲けをしたい」「自分さえ良ければ他人はどうでもいい」「大衆を騙してでも有名になりたい」といった欲望を持つ人は参考に読まれてはどうで!ょう。
私にとっては前著「日本語の作文技術」で十分でした。これは補足的な意味しかありません。日本語の作文技術はすばらしい本だとおもっています。<P>本田勝一氏の思想に興味がある方にはおもしろいかもしれませんが、わたしは著者の思想には全く馴染めないため、この本の評価は低くなります。
前書では、高飛車な自己主張の激しさが、鼻に付きましたが、<BR>こちらは、やや、読みやすくなっています。<BR>後半部分には、同じような主張の繰り返しが、埋草的に、<BR>収録されているので、相変わらず辟易させられますが。<P>前半部分には、最初に前書のまとめがあるのが、理解に役立ちます。<BR>それに続く説明は、どこかの講義の内容を元にしているもので、<P>自己主張のクドサが、ですます調の話し言葉の効果で、<BR>幾分やわらかになっているため、<BR>前書ほどの不快感は、感じずに済みます。<P>後半は、相変わらず、読む人を思いきり選びますが、<BR>前半は、割と、よくまとまっており、<BR>他の人の主張と、具体的に、どう違うかが示されているため、<BR>前書より、理解を深められる内容になってます。<P>文章!書く時に、分かりやすくするため、<BR>語句の順序を入れ替えた経験のある方には、本書の前半部分は、<BR>なかなか有用だと思います。