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| 17歳の殺人者
(
藤井 誠二
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他人への思いやりや最低限の常識を持ち合わせていないタイプの少年たちが、どういう考えを持ち(そもそも考えを持っているのか疑問ですが)、人生観を持ち、普段どういう生活をしているのか、理解できない事が多々あり、そういった少年たちが実際に起こした最も狂った事件である、コンクリ殺人に関心を持ち、これに関する本を数冊読みました。彼らの生き方は、たった一言「行き当たりばったり」の言葉で足りると思いました。何の必然も無い、偶然のみに頼って日々を送る、しかし、必然的に非行に走り、身震いするほどの信じられない事件を起こした少年たち。人の気持ちを真剣に考えた事が無く、ただ虚勢を張る事にのみ必死の、無能な若者たち。でも、若いとはいえ、普通は小学生でも身につけていて当然の常識さえ持ち合わせていない、すなわち、常識などというものにはことごとく目をつむり、心を閉ざしてきた、言ってみれば究極の「バカの壁」だと思いました。そんなはた迷惑な毎日を積み重ねても、まわりの人たちは正してくれなかったのでしょう。それが彼らの不幸の種でもあると思うけれど、自分達が起こした今回の事件や、それまでの窃盗、恐喝、強姦などの数々の事件を、自分以外のせいにすることは許されない事だと思います。読み進めている間、何度も「どうしてこんなバカなヤツらの気持ちをわかろうとしなければならないのか」とどうしようもない憤りを感じました。世の中には実際こういった、究極のジコチュー人間たちが少なからず存在するのだという事実を知っておくのも必要な事ではないかと思います。
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