天国までの百マイル みんなこんな本を読んできた 天国までの百マイル
 
 
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天国までの百マイル ( 浅田 次郎 )

正直、浅田次郎はぽっぽやしか読んでなくて、ベストセラー作家だし~映画かなんかにもなってたし~金儲けだけなんじゃないの~?!<BR>なんてなめた気持ちで読み始めました。。。。。が!<P>術中にはまってしまったわけです。<BR>凄すぎます。<BR>本読んでて泣くことなんてそんなないんだけど、やられました。<P>眠れなくて、眠くなるために読み始めたはずなのに、明け方にはぼろぼろです。<BR>でも何か読後感はすっきりしていて、久しぶりに前向きでさわやかな気持ちのいい朝を迎えることが出来ました。<P>数日後2回目読んだのですが、今度は冷静に技術的なことに見が向きます。<BR>この作家凄いです。<P>めちゃくちゃに調べてあるだろうにかかわらず、そのことを一切感じさせません。例えば専門的な医者同志の会話が凄く自然に聞こえてくるんです。<P>ベストセラーはあえて避けるような、私のようなサブカル人間もだまされたと思って1回読んでみてください。

泣く。<BR>いい大人が本を読んで泣くとは思わなかったが、泣くね~。<BR>なんでだろう、小説で、フィクションで、いつもの浅田次郎の作品なのに、読み進めると自分や、両親と重なって見えてくるんだよね。ディテールは全然違うんだけど、なんて言うかあー自分の母親が死ぬとき自分はどうするんだろうって。<BR>明示的に考えさせる本。お奨め。

何となく興味があって一切の予備知識無く読みました。<BR>とてもクサイ!でもはまりました。途中で主人公を<BR>「頑張れ!行け!大丈夫や!」と声を出して励まして<BR>る自分がいました。泣いてしまう場面もあり、泣いて<BR>いる私を見ていた仕事仲間が、優しい顔をしました。<BR>とても良かったです。神様とかゴッドという言葉が割と<P>頻繁に出て来ますが、この物語の中の神様は間違いなく<BR>マリさんでしょう。<BR> 星四つなのは、ただ、一つだけ。最後の最後で、マ<BR>リさんの行動が読めてしまったこと。それから、この<BR>主人公はマリさんの行動を、どう受け取り、その後ど<BR>うしたのか?と思うと、なんだか寂しい気がして。<BR> お薦めです。泣いてください。

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天国までの百マイル&nbsp;&nbsp;&nbsp;主人公の城所安男は、自分の会社をつぶしてしまい、いまや別れた妻子への仕送りもままならぬほど落ちぶれた中年男。ある日、心臓病で入院する母を見舞った安男は、主治医から病状の深刻さを告げられ愕然とする。そのまま治療を続けても母の余命はごくわずか。残された道はただひとつ、謎の天才外科医にバイパス手術を施してもらうこと。衰弱した母をワゴン車に乗せた安男は、房総のひなびた漁村にあるカトリック系病院目指して、100マイルの道のりをひた走る。はたしてその先に奇跡は待っているのか――。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;年老いた親の介護や終末医療というテーマはきわめて現代的で、自らの身の上と重ね合わせずに本書を読み進めることはまず不可能にちがいない。そして、それぞれに成功者となり、老母とのかかわりを避けようとする主人公の兄たちの冷淡ぶりに怒りが込み上げてくる。だが一方で、その兄たちの姿がそのまま、読む者自身を写し出す鏡であることにも気づかざるを得ない。そんな恐ろしい一面を隠し持つ作品でもある。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;また、特筆すべきは安男の同棲相手のマリだろう。「ブスでデブ」を自認するホステスのマリは、不幸な生い立ちにもかかわらず底抜けに明るく、安男に惜しみない愛情を注ぐ。この上なくリアルなキャラクターでありながら、同時に、男にとっての理想の女に描かれていることは驚きに値する。本書をせつない男女の恋物語たらしめている名脇役に、ぜひ注目してほしい。(西村 匠)
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