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| 社会福祉学がわかる。
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朝日新聞社
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この「わかる」シリーズ、朝日新聞らしいペダンティックな文章ばかりが鼻に付く。執筆はたいてい有名大学の教員。頭でっかちの朝日新聞社そのものを体現しているようなムックシリーズである。正直、良い印象はない。<P>とはいえ、その分野の概要を手っ取り早く知るには便利であり、たまに読む。今回の、社会福祉の分野は現在、かつてないダイナミックな変革のさなかにあり「古典的」な論述が通用しない。つまり「やわらかな頭」を持った執筆陣でなければ、現状をうまく解説することができない。<BR>その点でなかなか良い論文が多かったと思う。参考になる箇所も多かった。<BR>ただ、やはり朝日新聞。「教授」「助教授」ばかりが重用され、福祉の現場にいる人の執筆が少なかったのが残念である。福祉の一戦で苡?労している人は決して読まない本ではないだろうか。
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