目次のページの地図のイラストや、序章に出てくる紅葉の下の牛車のイメージから、日本をイメージして作られた物語なんだ、室町?、牛若丸あたりかな、などと思っていました。が、読み進んでいくうちに、「中年とは思えん・・」などという言葉がぽんぽん出てきて、そうかぁ三十歳はもう中年なんだ、と妙なところでうなずいてしまいました。<P>作者はオーストラリアの先住民族のアボリジニを研究している人だとか。日本だけでなくそちらのイメージも混ざっているのでしょう。そういえば日本には霊や神はたくさん居るけれど、精霊というのは居ないようですね。
100年に一度の日照りと<BR>雨雲をつくり雨を降らせる精霊<BR>精霊の卵を体内に宿らせて、卵を食う怪物から守る守人<P>守人シリーズの第一弾<BR>何度も読もうと思ってためらっていたけれど<BR>読んでみてよかった<BR>いろいろな民族の神話が融合したような<BR>話だけれど、全体を通して<BR>アジア的な風景や、人々の暮らしが伝わってくる<P>この巻の守人はチャグムという皇太子だけれど<BR>女用心棒のバルサや、呪術師のタンダに鍛えられて<BR>たくましくなっていく場面がいい。<BR>バルサが短槍を使いこなして敵と戦うシーンは<BR>見事だけれど、チャグムとのふれあいの中で<BR>養父とのこと自分のことを回想する場面が心に残る<BR>用心棒としてではなく、人の子バルサの姿がさわやかだ。
ハリーポッターなんのその!!!<P>どことなく日本の神話、聖霊,風土を背景にした物語ですが、これまでの日本のファンタジーとは桁が違う気がします。ハリーポッターの話はスピードと綿密さが信条ですが,この本には徹底した日本の美しさ、母性、神秘性などが織り込まれ、何ともいえない世界を作っています。立ち回りのシーンも時代劇のように?スピード感があり,映画にでもなったらいいなあ。続編も出版されていますがあっという間に読破してしまいました。(でも1冊目のこの本が一番面白かった)挿絵の繊細さも話の雰囲気にとてもマッチして美しい世界を作っています.