僕がこの本を買おうと思ったのは、アクターズ・スタジオというテレビ番組がきっかけだった。ジェームズリプトンが毎回、俳優を招待してインタビューするこの番組で、シャーリーは自信に満ち、洞察力があり、かつ楽天的だった。その番組の中で、彼女がメリルストリープなどいい俳優は「チャネラー」だ、と言っているのを聞いて、そう言えば、彼女の「アウト・オン・ア・リム」がそういった世界を記述している、というのを思い出したのだ。<P>僕がこの本を読むのは(買うのも?)2回目のはずだが、前のときの記憶はほとんど残っていなかった。そして、今回も(多分、前と同様)納得させられた。彼女がうそやほらを吹く理由は何もない。逆に、この本を書くことで失うかもしれないものは多くある。そういうリスクを犯しながら彼女が伝えようとしているものを理解したいと思った。
一連のシリーズの中ではやはり本作が一番だと思います。映画「アウト・オン・ア・リム」もシャーリー主演です。ドキュメント映画を見ているような、不思議にリアルな仕上がりになっていてオススメです。どっぷりソノ手の世界に浸れますよ。未だの方はビデオでどーぞ!
「アウト・オン・ア・リム」は私が精神世界やニューエイジの考え方に興味を持つきっかけになった本です。精神世界がなんであるかを解説しているというより、著者であるシャーリー・マクレーンが、身の回りで起こり始めた出来事を通して、「究極の真実」に気付き始めるプロセスを赤裸々に描いているフィクションです。女優として地位も名声も得ている彼女にとって、こういった類の本を出版するというのは、相当の勇気が必要だったでしょうし、その後のバッシングもすごかったのではと想像できます。ストーリー的にも興味深く(特に女性には)、非常に読みやすいので、ぜひ精神世界初心者の方に読んでいただきたいです。ちなみに、この作品に影響を受けた人は私の周りにも何人かいて有意義で興味深い人生を送っていますし、著名人と呼ばれる人の中にもそういった人たちが少なからずいるようです。