私は元からこの様な猟奇殺人事件に興味があるのだが、<BR>大満足できた一冊である。<BR>単純にありふれた猟奇殺人の記しと思ったのだが、全然違う。<BR>「異常快楽殺人」<BR>正にぴったりのタイトルである。<BR>「猟奇殺人」では済まされない真の快楽的殺人。<BR>自分の趣味のための殺人的内容がこの中につまっている。<BR>今まで、普通の殺人記に飽き飽きしていた人々へ。
唐突だが、私は小物である。<BR>日々、些細な事を気にしながら生きている。<BR>世間体を気にしたり、明日の生活の事を案じてみたり。<BR>よって、この文庫本に納められた快楽殺人者たち<BR>のようには生きる事ができない。<BR>私は、彼らのようには、ジャンプ出来ない。<P>嫌悪感を感じながらも一気に読み切ってしまった<P>事を後悔もしたが、これだけ嫌な話を挫折させる事なく<BR>読ませる作家は希有である。<P>(余談になるが、勁文社「超」怖い話7の後書きも合わせて<BR>読みたい。興味深い内容が書いてある)<P>このレビューを書く際に再読した。<BR>やはり、私にはジャンプ出来そうにない。あちらがわには。
彼らの犯した犯罪は確かに残虐で非道な殺人です。<BR>しかし、私は彼らの生い立ちを知るにつれ、残虐な殺人者たちがあまりにも恵まれない幼少期を過ごしてきたことが悲しくなりました。