事件に巻き込まれ、亡くなられた方には気の毒としか言いようがないが、凄惨な事件の記録・・・これを読んだ後にはやわな推理小説など受け入れられないのは必至。<P>なにより驚いたのはゴーストライターを予感させるデキの良さは、実は事件に加担した筆者自身によるもので、一層に迫力を増している。<P>作家の才能有り気というデキで、主犯に関わったことにより人生を狂わされたのだと痛感し、共感の想いすらも芽生えるといって過言ではない。<BR>心臓の弱い方には、お勧めできないかな。
読みながらこんなに怖い思いをしたのは初めてだ。<BR>しかし、一気に読まずにはいられない。<BR>関根という主犯の男の想像を絶する悪魔のような行動と考え方。<BR>というより、悪魔もびっくりして逃げていくのではないか。<BR>筆者は、これを実際に体験したというのだから、恐ろしい。<BR>いや、想像では、こんなことはかけないだろう。<P>僕は、ここのレビューははじめて書く。書かずにはいられなかったのだ。<P>絶対のお勧めだが、気の弱い人は読まない方がいいだろう。
この事件に関してはおぼろげにしか覚えていない。しかし、本書を読んで総毛立った。日記あるいは独白調の淡々とした語り口が何ともリアルである。このようなことが事実あったのかと疑っている。事件について調べれば多少はわかるのかもしれないが、知りたくない、信じたくない。本書を読んだだけで、人間とはここまで非道になれる物なのかと愕然とした。模倣犯が現れないことを願う。