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| 職業欄はエスパー
(
森 達也
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この作者の著書は「放送禁止歌」「A」に続いて3冊目なのですが、期待通りの本でした。<BR>本書の中でも書かれてますが「信じる」「信じない」この二元論になりがちな「超能力」。<BR>「信じているけど信じてない」という、微妙なニュアンスで表現する姿勢に非常に共感を覚えました。<P>この作者みたいな人がもっと出てきて欲しいです。
不可知なものや宗教などの領域を扱うときは、「姿勢」が重要だと考えます。検証の方法がないものは、「信じる」か「信じない」の二元論に堕してしまいますが、そのどちら側へも組しないで、それでも接触し続けるという姿勢以外で、実りある観察者にはなれないと思うからです。だいたい、そのあやふやに耐えられなくて転ぶ人が多いですけど。<P>そういう意味で、エスパーである人々に対して目の前で見たことは信じるが、超能力があるかどうかについては即肯定しないという、あやふやで危うい立場を貫く森さんの姿勢は、とても誠実だと思います。<P>また森さんの表現の対象である「なんとなくタブーになっている部分」は山本七平さんの主張する「空気(ニューマ)の権力」とも言うべき部分で、読んでいてその!倒的な目に見えない圧迫的な権力に、鈍感にもドンキホーテみたいに突っ込んでいく森さんにホントびっくりします。小心者の僕には、まず出来ない。こんなことしていて、それでもマスコミ業界で食っていけているのだから、大したものです(笑)。マジで、感動します。これからもこの人の作品は、楽しみに待ち続けます。
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