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| だから僕は…―ガンダムへの道
(
富野 由悠季
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旧版が絶版となっており、文庫が出てくれたのはうれしい。<BR>あとがきによると文庫化にあたっては、最小の加筆をほどこしたのみ<BR>とのこと。この本には富野氏のプライベートな事まで生々しく描かれ<BR>ており、普通なら加筆修正をしたいところもあると思う。それをやら<BR>ない所が実にカッコイイと思う。<P>実写の道を絶たれ不本意な形での虫プロの入社。二軍となったアトム<BR>班での奮闘。虫プロの崩壊とフリーへの道。「コンテ千本切り」とう<BR>たわれたフリー時代。ガンダムへのつながる平坦ではない道がこの本<BR>には描かれている。<BR>くだらないガンダムの便乗本が多いが、その金があるならこれを読む<BR>べし。この本を読まずしてガンダムを語るなかれ。
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