|
| 「彼女たち」の連合赤軍―サブカルチャーと戦後民主主義
(
大塚 英志
)
<おたく史観>というと著者に非常に失礼な、ものいいになってしますのですが、<おたく>あるいはそのネガとしての<フェミニズム>といった両性の視点から、非常に分かりやすく連合赤軍を説明して貰えます。この著作が出版された直後には、<おたく>という言葉が生々しすぎて、きっと本書を手に取ることはなかったであろうと感じているのですが、21世紀になったことではありますし、<おたく>的な心性とはどの時期から現れ、どのように受け継がれていったのかという、優しく<おたく>を総括したい方にぜひ手にとっていただきたい本書であります。あるいは、<おたく>、新人類との蔑称を与えられた世代の方々にも、ぜひお勧めです。我々から見た団塊の世代とは何者であったのかが、分かりやすく語られております。
|