アニメ版とは違う漫画。安彦良和らしい緊張感がガンダムを新しくした。<BR>ガンダムファンならば、ページをめくるごとにBGMや台詞がそのまま頭に流れることだろう。勿論ガンダムを知らないこれからの世代にも、胸を張って紹介できる作品だと思う。アムロ達の今後の成長に期待したい。
ファーストガンダムの衝撃から20余年、安彦良和氏が満を持して放つコミック版ガンダム。一体何人の人がこれを待っていたのだろう。<P> アニメ版で分かりにくかった部分、つじつまが合わなかった部分(例えば、「なぜアムロははじめて実物を見たはずのザクの、正確なコクピットの位置が分かったのか?」)や、より細かな設定(ガンキャノン→ガンダムRX-78-1→ガンダムRX-78-2への改良の度合いがよく分かる)が描きこまれ、不自然さを全く感じずに物語を楽しむことができる。<P> 正直に言うと、一読した最初の感想は「……?。あれ、こんなものかな」だった。これはつまらなかったという意味ではなく、第一巻がアニメ版の細かなキズを埋める作業に終始しているような印象を受け、新鮮な驚きに乏しい気がしたからだ。<P> しかし、当然ながらこれは安彦氏の力量が足りないせいでは決してない。アニメ版「ガンダム」のプロローグ(特に第一話)の完成度がそれほどに高かったということなのだ。そしてその完成度が、このコミック版では安彦氏の手によってさらに高まっていることには疑問の余地がない。<P> すべてのキャラクターは、新たな息吹を吹き込まれて生き生きと動き出している(この巻を読んで、個人的には今後のセイラ・マスの描かれ方に興味が出てきた)。「安彦氏の手で新たに描かれるガンダム」のプロローグとして、この第一巻は文句なしの出来上がりだ。<BR> 「ガンダム」を愛するすべての人に是非読んでもらいたい。<BR> <BR> <BR> <BR>
安彦良和氏が漫画家に転身したと知って以来、この日が来るのをどれ程待ち望んでいただろうか…ホワイトベースの皆が21世紀に復活。安彦風にアレンジされた物語は、これまでの歴史漫画の集大成のように感じられる。アニメと違い全ページで安彦画を堪能出来る贅沢を噛みしめよう!