ついにでました、八巻。内容はアニメ版20、21話を中心としています。<BR>七巻と違い今回はそこまでアニメ版と違う部分は有りません。<BR>漫画版オリジナルのエピソードとして、<BR>アニメではサルベージ中は心の中が映し出されてシンジとユイの声聞こえる、<BR>という単調な描写でしたが、漫画ではシンジの心の中で何が起こっていることが追加描写されています。<P>あとほんの数ページですが、レイ関係のエピソードが追加されています。<BR>またアニメで問題になったあのシーンを避けるために加持がミサトに<BR>例のカプセルを渡すのはサルベージ計画前の口ゲンカ後になっています。<BR>さてさて、少しずつエヴァがマッドな作品と言われる一番の要因となった<BR>庵野監督苦悩の25、最終話に近づいている訳です!!<P>ここから貞元エヴァはどういう道を辿るのか?注目です。
この巻は、アニメとの路線決別を決定づけた記念碑的な作になりました。その最大の要素は、綾波レイの愛です。レイがシンジを取り戻し、愛を不器用に告げ結ばれる瞬間の心映えの美しさ、素晴らしさは、アニメにはない何物にも代えがたい情景です。ここを読むだけでも、この巻の、ひいては貞本版エヴァンゲリオンの価値があるのではないでしょうか。<P> 正直言って貞本版に懐疑的な私でした。アニメの焼き直しをやって何になるのだろうと、ずっと思ってました。それでも6巻のトウジの章あたりで微妙なタッチの違いに驚き始め、今回の「愛」によって、貞本版は、真にその素晴らしさを私たちに示し決定づけてくれたと感じます。<P> レイの素直な愛に、心が温かいものでうるおされていくのを感じました。何!!!も読み続けてよかったと初めて思ったこの巻です。
このエヴァはアニメとは若干異なっている。キャラクターの心境がアニメよりもはっきり描写されていているのだ。特に綾波レイは人形からヒトへ変化していく様子がアニメよりも分かり易く描かれている。私はアニメのレイには魅力を感じなかったのだがこの8巻のレイは一人のヒトとして大きな魅力感じた。しかし、このレイがいずれ死ぬのかと思うとアニメよりショックは大きい。だが、この漫画エヴァはストーリー自体にも違いがある、ということはレイは自爆しないかもしれない(その確率は少ないが…)漫画エヴァはアニメと違った面白さがある、だからアニメを見た人も見ていない人にもオススメできる良本です。