むしろ佐藤友哉がまだ書いているという価値のためにこの雑誌を買って、あとから新海誠やらが載っているのを知るというパターンの、佐藤友哉信者が居てもいいと思う。
はっきりいって文学をまったく嗜まない僕にとって、この雑誌はあまり関係のないものかと思いきや、さにあらず。<P>この雑誌は、大塚氏自身が若い連中に「おまえらも何かやれよ!」とアジテーションしている雑誌なんだと思う。事実、僕は何かやらなきゃならんと感じた。考えてみれば、自分が所属する団塊ジュニアって世代は何だかスポーツと芸能以外パッとしていない。<BR>何かしなければならないんじゃないのか?<P>新海誠さんの漫画はとてもよかったです。読むたびに胸が引き裂かれるような切なさを感じます。
“新現実”というタイトルの下に“いちばんあたらしい文学がここにある。”と書かれている。はたして、そうなのだろうか?<P>新海 誠さんのコミック目当てで、なんとなく購入した。<BR>冒頭の新海 誠さんの「塔のむこう」という16ページ分のコミック。既存のコミックスの書式ではないけれど、私には『それなりに面白かった』と思う。<P>目的は果たしたので他は読まなくてもよいのだが、それでも、このままにしてはお金が勿体ないので、つらいと思いながらも読んでみた。<P>東 浩紀さんと大塚 英志さんの対談は、無教養な私には敷居が高すぎるようで書かれてあることの内、分かるのは半分も無いような感じか?<BR>佐藤 心さんの評論(だよね?)は私はギャルゲーを少し嗜むけれど、肝心の『月姫』をプレイしたことがないから、これも分かるのは半分も無い感じ。<P>分からなくても“面白い”と感じることが出来たのは私にはこれぐらいか…、結局『編集者の思う対象読者では私は無いのだなぁ』と思った。<BR>私には教養が無いからね。仕方ないか!<P>この本の編集者は『文学なり論壇なりの閉塞を打破したい(らしい?)』ぐらいは読み取れたのだけど、成功しているとはお世辞にも思えない。<P>あたらしい文学の現状っていうのを、そのまま示したかったのだろうか?<P>新海誠さんのコミックスが無かったら、どうしようも無かったと思う。