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| 新現実 Vol.2
(
大塚 英志
)
天皇の前立腺癌が何を象徴しているか論じていないことに不満が残る本。
エンペラー制は日本という国家の基本的な存立構造ですが、それがやっぱり日本人の基本的な精神構造を与えているのでしょう。編集者の大塚英志氏は何らかの経緯でエンペラー制の問題に緊急性を感じたようです。坂口安吾が言っていたように、言いたいことを言うときに発話主体=責任を取る人を別に置いておいて、責任主体としての現前を回避できるという構造が、日本の多くの腐敗に関わる人々の心のなかで機能しているということです。ましてその主体が膨大な人間の死を供犠として捧げられたことの責任を取らなかったという事実が、昨今の広大な規模の倫理的堕落の土壌となり、日本を滅びへと確実に運命づけているわけです。<P>それにしても大量の土人を前にしてエンペラーという神を与えてしまうほうが効率衊??いというのは事実であるものの、エンペラーをこのまま置いておくと同様な土人が再生産されて収集つかなるわけで、この辺の臨界点近傍の微妙な挙動を意識しているのは宮台真司氏みたいです。あと鎌谷哲哉氏の憲法一条削除というのは現実解としてボクも賛成しますが。福田和也氏の共和制論も共感できますが、彼の言葉遣いが何なのかよくわかりません・・・確かにエンペラー制を除去するには土人たちを絶するレベルでエンペラー制を強度に遂行して、自壊してゆく様子を見せるのがいいのかもしれませんが。
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