話の骨格がおもしろい。<BR>精神的弱者同士のカップルって結局うまくいかないケースをよく目にする<BR>けど、こういう風にうまい方向にいけばいいな~と思います。弱者が自分<BR>より弱者の人に安心できるというのは、よく理解できます。弱者がより弱者<BR>を助けて自分が救われるという話には、正直自分は共感します。<BR>最後のおちもいい具合にきまっています。<P>更に引きこもりの生活の描写ぶりが、いい肉づきになっています。著者自身<BR>が引きこもりでないと、ここまで描ききれないと思います。<P>現実に引きこもりを抜け出すのは簡単ではないけれど、この小説は引きこもり<BR>の救いになりうると思います。また引きこもりに縁がない人にも、十分おもし<BR>ろい内容だと思います。
★四つにしていますが人を選ぶ内容であるというだけです。<BR>全層からの支持が難しい分、肌に合う方にとっては確実に<BR>今年の数冊、となるでしょう。<BR>至極個人的な指標ですが、隅々までハマることの出来る目安は<BR>「『勝手に改蔵』などを見て広く意味が分かり、笑うことが出来る。」<BR>です。偏見ですが結構当たってると思ってます。違う?違うか。<BR> <P>主人公佐藤に奇妙な計画を持ちかける少女・岬、コント染みた生活を共に繰り広げる後輩山崎、<BR>そして高校時代の女先輩。各々が抱える問題に佐藤自身の問題を絡めて、<BR>一層どうしようもない世界へと堕ちていきます。限界を超えた『どうしようもなさ』がもたらす変化は?<BR> <BR>クレヨンで描いたように気の抜ける<BR>『セックス・ドラッグ・バイオレンス』<P>の世界、是非お楽しみ下さい。<BR>興味がある方は著者前作『ネガティブハッピー・チェーンソーエッジ』もお薦めですので、<BR>宅配のお兄さんと接するのさえ億劫だと思うヒッキーさんは2度に分けず同時に注文するのもベターです、<BR>・・・すみません。
~この作者の本は、自分はこれが初めてでしたが・・・<BR>イタイですね、作者本人も言っていることですが(笑)<BR>でも、あまりにも極端化しているので、あんまりぐさぐさ来て動けなくなるようなことはありませんでした。でもやっぱり、秋葉原とかで読んだりしない方が良さそうです。<BR>~~<BR>物語にはものすごいスピード感があって、一気に最後まで読んでしまいました。ひきこもり小説なのになぜ?ひきこもり小説というよりかは、サイケデリックなトリップ・ノベルという感じでしょうか。~