正編に比べるとLondonerとしての暮らしぶりも板についてきた玖保キリコ先生の痛快エッセイ。綴られているエピソードにも幅が出てきています。正編を読まなくても、この続編だけでもお勧めですよ。与えてくれる笑いの度合いはこちらのほうが数段上です。<P> 多チャンネル衛星放送会社SKY、イギリスのNTT的存在のBT、そして小包配送会社パーセル・フォース。この3つの企業がキリコ先生の天敵ともいうべき存在で、つぎつぎと玖保ロンドン家に襲い掛かります。かつてのイギリス病を髣髴とさせるような、のんべんだらり・無責任・お客二の次といった壊滅的仕事ぶりは唖然とさせられると同時に苦笑させられます。他人事だから笑っていられるけど、やっぱり日本人ってちゃんとしているよなぁという気になります。<P>本の後半は、その言動のやんちゃぶり不可解ぶりが宇宙人的である息子クンにふりまわされるキリコ・ママの奮闘子育て日記となっています。「あとで、とは言わない」「ウソはつかない」を育児方針として自分を戒めながら、言うことを聞かない悪ガキに接するママの姿には涙ぐましいものがあります。異国で生きる日本人漫画家ママならば、日本で暮らす以上に気苦労も多いでしょうに。それでも子どもの成長を慈しみの眼差しで見つめ続けるキリコ・ママをぜひとも応援したくなる一冊です。
やはり、日本人のイメージ(私だけか?)からすると<BR>ちょっとお高い感じがあるからか、<BR>このエッセイもちょっとその要素があるように思います。<P>それって自慢かい?と思うことも多々あり、<BR>読んだ後に自分の立場を思うとちょっと寂しくもあります。<BR>(ってちょっとひがみかな)<P>ただやっぱり自分としては未知の国、イギリスの生活を知るには<P>とても有意義な時間を過ごせます。<BR>異文化コミュニケーションをもっと覗きたいので、<BR>第3巻もやっぱり買っちゃうかな。
前作キリコロンドンに続き、またしても玖保キリコのロンドンでの生活が垣間見られる作品でした。息子さんもすっかり大きくなり、後半にはイギリスの幼稚園について書かれており、日本との制度の違いに少しお勉強になりました。<BR>玖保ファンならずともイギリスに関心のある人はぜひ読んでほしい一冊です。<P>今回は前作に比べると文字が多いような気もしましたが、書き下ろしの漫画が何個もあり、かなり楽しめました。<BR>第3弾も早く出てくれることを切望します。