一気に読み終えてしまった。簡潔な文章で読み易かった。<BR> 随所に、星野監督のきめ細かな気配りが伝わってくる。2003年の春季キャンプで桧山選手会長が「オヤジを胴上げしたい。」と叫んだこと頷ける。<BR> また、阪神ファンとして嬉しいのが、球団フロントが本気でタイガースを強くしようとしていたところだ。ある選手の獲得については星野監督よりも、野崎球団社長が積極的に進めたという。また、野崎社長が野球に対して勉強を重ねる真摯な姿勢も書いてある。<BR> こういったエピソードをファンに伝えるのも星野監督の気配りであり、人情だろう。しかし、この人情を捨て切れないところが、日本シリーズで勝てない原因なのかなあとも感じた。監督続投が叶わぬならば、嗚呼、ぜひとも日本一の監督という勲章を手にして欲しかった。
中日球団を退団し、生涯の新天地として舵取りを決断した心情が語られ星野フアン必読の一冊となっております。現代のリーダーシップ像としても大変共感する物でも有りました。
タイガース18年振りの優勝に対する「お祭り的企画」と思って軽く購読してみたが(小生も大のタイガースファンなので)、なかなかどうして星野監督の「経営ノウハウ」が随所に鏤められている。<P> 「結果の出ない老舗に対するアウトサイダーとしての梃子入れ策」という意味では、IBMのルイスガースナー、日産のカルロスゴーンにも通じる「共通解」がある。<P> 「ビジョン」「覚悟」「信頼感」「情熱」「徹底」「気配り」。これらは、球界-企業、日本-海外を問わず、トップが持つべき共通のキーワードだろう。<P> 書体が関西弁なので、ちょっと読みにくいかもしれませんが、阪神ファンなら是非、阪神ファン以外にもお勧めできる本である。