うそやろう!!!<BR>そんな大それた計画が!!!和宮の身代わり???<BR>あまりの大胆な推理に驚きつつも、なんせ面白い!!!<BR>全体を通して描写される当時の公卿風俗も興味深い。<BR>公卿文化に興味のある方にもお薦め!!!
読み終わってからいろいろ考えさせられる本です。暗く静まり返った公家屋敷、ヒンプクピンプク言いながら行き来する公卿、閉ざされた世界。それ故に可能だった和宮のすり替え。フキはまさに人身御供となった末に打ち捨てられてしまうのですが、あんなにフキに優しく接していた唯一の乳母少進も最後に彼女を思い出すことはなかったようです。フキは身代わりというよりも単なる代替品で人間扱いされることなく忘れ去られてしまったのです。時代の流れに踏み潰された少女の物語がフィクションでなく、本当にこんなことがあったのかも?とドキドキします。<P>この本が発表された当時は和宮の真偽に賛否両論沸いていたようですが、結局どうなのか今ならDNA鑑定でもなんでもできそうな気がするのですが・・・。この議論はまだされているのでしょうか?(私が知らないだけ?)
確か1981年に初めてドラマ化されました。フジTVの正月特番でした。フキ(大竹しのぶ)・観行院(森光子)・少進(中村玉緒)・和宮(岡田奈々)・和宮の乳母藤(乙羽信子)・庭田嗣子(園佳代子)・能登命婦(吉田日出子)・橋本実麗(藤田まこと)・その家女房お藤(丹阿彌谷津子)・長橋局(宇津宮雅代)・岩倉具視(財津一郎)・宇多絵(池上季美子)・京都所司代酒井忠義(佐藤慶)・勝光院(三益愛子)・名主覚左衛門(小林桂樹)・関白九条尚忠(金田龍之介)その他、永島敏行、大坂志郎、高田敏江、荒木雅子など。<BR> 大竹しのぶが祇園囃子を叫びながら発狂するシーンが壮絶でした。また、園佳代子が支度金の巨額さに度肝を抜かし、宮様御付の役を快諾する変わり身の早さがうまかった!<P>その後、もう一度、ドラマ化されました。こちらは、フキ・(斉藤由貴)・観行院(司葉子)・少進(池内淳子)・庭田嗣子(冨士真奈美)・能登命婦(浅利香津代)・橋本実麗(財津一郎)・岩倉具視(山城新伍)などでした。でも、原作を脚色しすぎて、あまりおもしろくなかった・・・