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| 花伝書―風姿花伝
(
川瀬 一馬
世阿弥
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この本は、実に深々とした懐の深さを持っております。<BR> 芸能論としてもすばらしいモノですが、人生論としてもすばらしいモノです。<BR> 「全ての技や経験を極めたさきになお、揺るぎない花がある」それは「心の花」で「達人」のみが咲かせられる花だと。<BR> 世阿弥はこの中で「姿幽玄にして、ことば卑しからず」を達人と定義しております。<P> これほど簡潔にして、当を得た達人の定義を他に知りませんので、私も達人の定義として使わせていただいております。<BR> 「秘すれば花」という決まり文句もこの本からです。
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