仕事関連
|
▼お仕事のご依頼
執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。
▼広告のご依頼
MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。
|
| 名演奏のクラシック
(
宇野 功芳
)
宇野功芳氏が「好き」とおっしゃる演奏家はことごとくわたしの気に入らない。見事に趣味が合わない。では何故読むのかというと、面白いから。<P>音楽評論家はミーハーのなれの果て、と思っているのはわたしだけではないだろう。宇野氏は典型的ミーハー評論家で、一部女性演奏家に関してはまさにメロメロ、こっぱずかしい文章をお書きになる。一方ほんとは好きじゃないのに無視できない演奏家の場合はどうかというと、的を外す。バックハウスの無愛想をほめようとしてケンプの笑顔を「聴衆への媚び」と断罪。そのくせ大好きなクラウスには、こぼれんばかりの微笑みに「恋をしてしまいそう」になるのだ。面白いでしょ?<P>これより後の著書でも、ほんとは好きじゃないグレツキの交響曲について的を外していた!バルトークやミニマルの影響が濃厚な作品なのにそれには全く触れず、情緒的表現に終始。自信満々の書きっぷりが影をひそめていた。評論家も楽じゃないのか。
|