ヒトはなぜことばを使えるか―脳と心のふしぎ みんなこんな本を読んできた ヒトはなぜことばを使えるか―脳と心のふしぎ
 
 
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ヒトはなぜことばを使えるか―脳と心のふしぎ ( 山鳥 重 )

これぞ山鳥先生の真骨頂!ことばの大脳メカニズムを語らせて山鳥先生以上の人は、きっと世界中を捜してもいないと私は信じる。同じ国に、同時代に生きる研究者は幸せである。本書も「とにかく読んで下さい」とだけ言えば十分。一般の人にはちょっと難しいかもしれないけれど、大学でちょっとかじった程度の知識があれば本書の真価がわかるだろう。教科書を読んでごちゃごちゃになった頭を整理するには絶好の一冊。

先ずことば、というものの性質と成分を分け、<BR>健常人がどのように言葉を使っているかを解説した上で<BR>具体的な失語症の症例を分類し<BR>その損傷脳部位を併せ見て<BR>読者に脳と心と言葉の関係を伝えている。<P>深く突っ込まなければとりあえずは全くの素人でも読める本。・・・かな。初めの「言葉の音」の定義や、脳部位の名前などは見慣れない単語が並んで戸惑うかもしれないが、<BR>著者が一般読者に伝えたいものは概要だと思うので、<BR>脳、こころ、ことば、の関係がどのように絡み合っているかのイメージをつかめればよいのではないかと思う。<P>失語症という病に興味のある人、言葉というものが、本来他人と共有されるはずのない心という現象を外界へ表出する、ということに面白みを感じる人にはお勧め!

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ヒトはなぜことばを使えるか―脳と心のふしぎ
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