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最強の競馬論 ( 森 秀行 )

非常に面白く一気に読めてしまう。競馬ファンでも、こういうことだったのかと、うなずける話が満載である。競馬を娯楽として楽しむファンと、それを仕事としてシビアに捉える調教師との考え方のギャップを感じるであろう。わかりやすい文章からも森調教師の才能がうかがえる。

競馬界では超一流の森調教師の考えが余すところなく記載されていて、とても面白い1冊です。<BR>強さの秘密を隠す事無く書かれている事で、今後 競馬界に望む事の多さが伺えます。<BR>現在の環境に満足せず、未来に向けての計画、展望等は、日常改革をしたがらない組織人が多い中で、随分関心させられます。<P>調教師の立場や心理等、普段余り聞く事が出来無い情報でしたので、興味深く読むことが出来ました。

著者は、競馬ファンには有名な関西の調教師で一昨年は全国リーディングに輝いた実績の持ち主である。日本調教馬初の海外G1を獲得。伝統あるイギリスのジュライカップをも制した凄い調教師である。凄い調教師と言うのは反面、過去の常識を覆してゆくので、誤解をされやすい面がある。著者は非常に誤解を受けながら実績を積上げた調教師だと感じている。私自身もこの本を読むまで、少し偏見を抱いていたことは確かだ。この競馬論は、非常にストレートに本音が語られていると思う。これゆえに誤解をまねくのだろうと納得がいった。例えば、「馬の素質を私はわからない」と言い「私よりも牧場の人や馬主の方が見る目は持っている」と語る。自分なりの素質馬の判断は、馬の値段であるとも言う。多くの人が走㡊??と思ってつけられた値段が一番正しいのではないか。調教師の仕事は、馬を預かって馬主に利益を提供することである。利益が得られれば、良い馬(高い馬)を預けてくれる。何故、海外に行くのか?馬の値段が上がるからで長期的に馬主の利益になる。武豊はどこが他の騎手と違うのか?など、現役の一流調教師ならではの説得力を持っている。地方競馬、馬産地に対しての思いやりも感じられ、この一冊で森厩舎のファンになってしまった。競馬のおもしろさが一段と増すことは間違いないと思う。競馬ファンにはお薦め!

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