この著者の著書は毀誉褒貶がかなりありますが、本書に関しては基本的には良書だと思います。各論については疑問な話もいくつか含まれていますが(株式の期待収益等)、特段の金儲けの才能もないごく普通の人にとって、無理なく、かつ、長期的な視野で財産形成をするにはどうすればいいかと言う点について、基本的な気づきを与えてくれます。特に、マネー雑誌でよくありがちな、一攫千金、短期的な視野での金儲け話に踊らされがちな人にとっては有意義だと思います。自分の働きが自分の人生の一番のよりどころであること、でも、10年単位で見れば、財産形成のための原資を自分の働きによる稼ぎの中からつむぎだしていかなければならないこと。そのための(ハイリターンな)近道は必ずハイリスクであるこちこういうのって、言われれば当然と思うことでも、自分で考えるのは意外に難しいんですよね。ただ付言しますと、この本は良書ですが、各論の突っ込みは甘いと思います。この本をきっかけに、もっと財産形成について緻密な議論を展開している本を読むようになり、巷のマネー雑誌を話半分で読むようになることが出来れば、たぶんこの本は値段相応の価値があると思います。
2003年8月の現在からみると、少し前の出版ではありますが、手にしてよかった!<BR>投資・運用の勉強を始めようと、さまざまな本を手に取り、ネットで調べ、情報の渦の中で立ち往生しそうになっていたところに、道しるべを見出すことができたみたいです。<P>たしかに、真新しくはないかもしれないし、もっと「目からウロコ」みたいな本も巷にはありましたが、そういうものとは違う、とても良心的な、そう、「知的な良心」みたいなものを感じます。<BR>とはいえ、ここで酷評されているマネー雑誌に登場されているのはなぜ?
久々に良心的な投資本を読んだ気がする。 仕事が投資の中心だという指摘には、納得させられた。 インフレになった場合に備えると言う発想に教えられた。 今後の人生を考える多くの人に読んでもらいたい。