早くも今年最高の一冊になるであろう本に出会え興奮している。<BR>日本が明治以降歩んできた道の総括とわずかな希望。<BR>途中何度も読むのが辛く、ページをめくる手が止まってしまったが、登場人物に後を押され読み終える事が出来たように感じる。<BR>読後、重い物を背負うが、今 考えなければならない事なのでは。<BR>もう一度 大事に大事に読み返そう。
読み応えがありました。主題となる部分ではいろいろ考えさせられました・・。あと、あまり本質ではないところでのお遊びなのかもしれませんが、「船は海の上に限る」「まだ何にもしてなんだぞ」などなど、往年のアニメファンにはなつかしいせりふもちりばめられていたり。福井さんが富野さんの小説にも影響を受けられたということは周知ですが、どうみても佐渡先生の時岡先生といい・・これは福井版ヤマト?
ドイツが無条件降伏をし、日本は本土決戦を決意した第2次世界大戦の終戦間近。属する国を失ったドイツ軍の残軍は、特殊装置“ローレライ”を搭載した潜水艦を手土産に日本へ来る途中、“しつこいアメリカ人”の攻撃を寸前のところでかわすため、“ローレライ”を海中へと投げ捨ててくる。<P> “あれ”以来、妖刀のような浅倉大佐は“黄色いSS”こと日系ドイツ人のフリッツ少尉を先頭に“ローレライ”の回収作戦を決行する。その作戦に従事する兵士は、内容の全貌を知らされることなく“伊507”に乗り込む。その無謀とも言える回収作戦の重要任務を任されたのが、清永と折笠。だが、回収地点に“しつこいアメリカ人”が‥‥。作戦延期に対し、フリッツ少尉がとった行動とは‥‥。“ローレライ”の正体とは!? <P> 「貧乏暇なし」読んで字のごとく金も暇もないので文庫待ちを決心したそんなある日、幸か不幸か行きつけの古本屋で半額の値札を付けた本作品と目が逢ってしまい、理性を抑えきれなかった書評子は当然のごとく購入。まだ上巻しか読んでいないが、なけなしの小遣いを使っても購入したことに少しの悔いもない。そんな内容となっている。文庫化するのを待っている方、単行本で買う価値あり!