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年金大崩壊 ( 岩瀬 達哉 )

実際に年金の実務に携わったことがない方なので、わからないことも多いのでしょう。周囲から見た批判本に過ぎない。ライターさんでは無理でしょう。

 年金保険料を横領してスイスのアルプスハイキング、予算消化のためにポスターを印刷するはしから捨てる。 雇用保険料をつかった特殊法人の内部告発、『ホージンノススメ-特殊法人職員の優雅で怠惰な生活日誌』という本にも、似たようなことが書いてあったが、厚生労働省は本当にしょうがない役所である。 でも、なぜ、こういう本が出ても役人は誰も処分されたり誤ったりしないのか?警察は数万円の窃盗でも逮捕するのに、こういう何億、何十億円の横領は見過ごすのか。税務署も「違法と認定」と本書にあるが、なぜ追徴課税しないのか。これこそ日本の真の問題ではないか。

今、年金改革が永田町で声高く叫ばれて久しいが(2003年11月現在)、肝心の現在の年金制度がどうなってるのか、何故改革するのか、改革案は一体どうなってるのか、改革に至る原因を作ったのが一体誰なのかを単刀直入に噛み砕いて説明してある本。官僚に説明してもらえば貰うほど分らなくなる現行制度と改革案。今、永田町の野党政治家の間で隠れたベストセラーになってますね。つまりそれだけ良く分かるという本という事です。話によると「年金官僚が日本で一番嫌う本」と言われています。年金問題で一番悪いのはズバリ一言で「厚労省の年金局の官僚」と仰られています。新聞ではそういうの全く報道しないで形式ばった制度論、容だけの改革案説明しか書いてないのでこういう本は実に珍しいと同時に非常に価値のある一冊である。我々日本国民は20歳を超えると年金を払う義務が生じますが近年払わない人が激増しているとか。この本を読むと別に彼らを庇う気持ちは無いですが私でも払う気失せますね全く。ここまで国民をナメた運用をして全く責任をとる事も無く既得権益の為「だけ」働きそして定年で退職し巨額の退職金を貰い特殊法人に天下る。こんな国家は世界でも稀です。恥ずかしいと同時に強い怒りを感じます。人は皆老いて働けなくなります。そうなったとき知らないと困るのは結局国民自身に跳ね返ってくるんです。それをこの本で学んでください。<P>星五つ。

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年金大崩壊&nbsp;&nbsp;&nbsp;ジャーナリストとして官僚腐敗やメディア問題を中心に執筆活動を続けている著者が、一般国民から見て厚いベールに包まれた年金行政の闇にスポットライトを当て、年金官僚たちの不正と不法を実証的にあぶり出そうと試みた書である。本書は「週刊現代」に2度にわたって連載されたものに加筆・修正をおこなったものである。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;著者によると我々が納めた公的年金の掛け金に関して、年金制度発足から累計すると総額で実に9兆4000億円もの年金財源が、運用事業の失敗や年金給付以外の目的支出等で失われてきたという。その原因は端的に言うと複雑な年金制度の壁に阻まれた年金利権の構造的問題から生じているという。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書では具体的にその年金利権の構造に鋭くメスが入れられている。年金掛け金が無断で流用されている事例、不明瞭な福祉業務の事務費、グリーンピアの不明朗な用地買収、不可解な年金相談業務に対する支出、無駄な年金広報、天下り官僚を養う財団など著者は綿密な資料と取材により年金行政の腐敗を明らかにしている。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;これまでの年金行政についての本とは違って、本書では膨大な資料や取材によりわかりにくい年金利権の構造を体系的に数字を使って表すことに成功している。端々の図表や特に巻末資料での年金掛け金の損失についてはただ驚くばかりである。著者が最後にいうように、本書が年金利権の一掃のきっかけになることを望みたい。 (木村昭二)
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