月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート みんなこんな本を読んできた 月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート
 
 
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月の影 影の海〈上〉 十二国記 講談社X文庫―ホワイトハート ( 小野 不由美 )

誰からも嫌われたくなくて、いい子を突き通す主人公陽子。<P>そんなごく平凡で優等生の彼女が、ある日とつぜん無愛想な金髪のにいちゃんに異世界へつれられてしまう…。と、ここで普通ならその人か、はたまた誰かがその世界で助けてくれてもよいのですが、彼女は異世界について早々見放されます。さらに村に入ったら捕まえられて、親切されたと思えば裏切られて。並の苦労じゃないですね;もう上巻は人特有の黒い部分が出てて、ここまでするか!って感じです。<BR>それでもただの女子高生の陽子が、強くカッコイイ王様に変わってく様は目をはなせないです。どんどん引きつけられてしまうから不思議。<P>裏切られなかがらも強くなっていく陽子をついつい応援してしまうのです。後半は爽快!よく頑張った陽子!!と言いたくなってしまいます。ファンタジー苦手な方は多いと思いますが、これはファンタジーというより「人間」を描いた、壮大なお話。この世界独特のしきたりや定めに、人物達と一緒に考えたり悩んだり怒ったりしてください。悪も善も、みんなそれなりに理や考えがあって、惹かれることでしょう。<BR>ぜひぜひ、みなさんも十二国記の世界をのぞいてみては?

魅力的なファンタジー小説の要件のひとつに『異世界の構築』という<BR>ことが含まれる。十二国記は緻密な世界の設定でファンタジー世界を<BR>見事に作り上げている。<P>第1巻に当たる本書を読んだだけでは、なかなか細部まではその魅力<BR>が伝わりにくいが、それでも随所に現れるこの世界独自の固有名詞に<P>より表面に現れていない設定が水面下に張り巡らされていることは容<BR>易に想像がつく。<P>この、壮大な世界をバックボーンに持った物語の舞台は、それだけで<BR>読むものに未知の期待を与えてくれる。<P>少女向け小説としては珍しいほど作りこまれた本作は、だからこそ大<BR>勢の読者を魅了するのであろう。間違いなく誰にでも薦められる作品<BR>である。<P>また、この世界のからくりを作者の意図するように楽みたければ、<BR>外伝的位置づけながら本書より先に刊行になっている『魔性の子』を<BR>予め読むことをお勧めする。

これは稀に見るお話です。スピーディーなイントロで、絶対に帰れそうにない異世界に拉致された主人公。あとは お楽しみですが、かならず予想を超える展開で期待を裏切りません。帰れそうもない異世界のつらさが、とてもリアルに表現されているので、シリーズに慣れ親しんでしまうと楽しみをそぐかもしれません。12国記シリーズは、本作から読むこと。というか、本作から読めた人はラッキーです(-_^)。

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