楽俊ファンにはたまらないのが「書簡」。楽俊のキャンパスライフのお話です。憧れの延国でも辛いめに遭っている楽俊。でも陽子にはそのことは言わないでいる。同じく陽子も悩みを抱えながらも楽俊に言わずにいる。けれど実はお互いが順調に過ごしていないことに気付いていて二人の絆が微笑ましい。また、陽子とは違った楽俊の新しい友達との交流も面白い。
才国の宝重「華胥の枝」をめぐる物語、表題「華胥の幽夢」をはじめとする短編集です。私がおすすめしたいのは、なんといっても舞台を盛り上げてくれる、山田章博 氏のイラストです!先行発行された、他社版にはイラスト・挿し絵がまったく入ってません。これからご購入を検討されている方!!絶対おすすめです。
麒麟が王を選び、選んだ王が道を失えば麒麟は命を奪われる。そんな世界の物語です。<BR>そんな世界だからといっても、人々は迷い、悩み、焦り、後悔します。それでも前向きに乗り越えようとする主人公達の真摯な姿に勇気づけられる気がします。仕事に疲れた私のサプリメント的存在。タイトルとなった「華胥」は十二国ビギナーにはお勧めの一品です。<P>この本だけでも十分楽しめると思いますが、長編を読めば、思わずニヤリとすること間違いなし。本書が数倍美味しくなること請け合いです。