「家族」という名の孤独 みんなこんな本を読んできた 「家族」という名の孤独
 
 
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「家族」という名の孤独 ( 斎藤 学 )

家族関係に悩んでいたわたしにとって、この本との出会いは、近すぎてわからずにいたものが、いったいなんだったのかを、教えてくれました。<BR>“家族”という閉鎖された人間関係の中で、弱者たる“子供”が受ける精神的ストレス、あるいは虐待(身体的でなく言葉によるものも含む)が生じる理由がよくわかりました。<P>これがきっかけで、独立して生活することになりました。<BR>もっとも、心に根付いたものは、振り払うことはできませんが。

 児童虐待やDV(ドメスティックバイオレンス)の問題に少なからず関心を持っている者として、この本は多くの示唆を与えてくれる。<BR> 果たして人間は一人で生きていけるだろうか。社会との繋がり、地域との繋がり、自然との繋がり、そして人間としての繋がりがなければ人を人たらしむことはできないと私は思う。その繋がりの最も(というと正確性を欠くやもしれないが)身近にあるもの、それが「家族」であると思う。家族の構成は多種多様だろう。それが肉親である者、親類である者、乳児院の保母さんである者、その構成する人間を問わず「家族」が存在する。<BR> この繋がりが時として歪な形を成した時悲劇は起こる。そして、その歪さに気づき、振り返り、修正しなければ同じ悲劇を繰り返すこととなる。筆者は、会社との間での・夫婦の間での・親子間での様々な『依存』にフォーカスし児童虐待やDV等の問題へのアプローチを試みている。問題として噴出している現象の根っこには、往々にして「家族」が存在する。<BR> 「家族」に何かを求め、「家族」により何かを失う。そんな繰り返しを断ち切るためには本当の大人になるしかないと背筋を正してくれる本である。

 自分の今の夫や子供との関係についてだけでなく、自分が育ってきた環境についても考えさせられます。両親の関係、両親はどう育ってきたのか、そして私と家族の関係が希薄であるわけが ぼんやりと理解できる気がしました。自分について深く考えてしまうので、つらくなってしまう事もあります。でも子供には 息苦しい家族でないように接していこうと思っています。

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「家族」という名の孤独
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