「ゴミ投資家のための人生設計入門」のリニューアル的内容。<BR>海外投資の部分が削られていて最近の橘氏の執筆トレンドに寄った感じ。
親本にあたる「ゴミ投資家のための人生設計入門」と比較してみると,大きな変更は海外投資やオフショア生保に関するところがバッサリ削られているが目につく.なぜ削ったかについての言及が欲しいところではあるが,全体としては細かいデータを中心に,かなり丁寧に手が入れられている.<P>正直,橘玲名義になってからの執筆活動についてはあまりいい印象を持っていなかったのだが,かつての本をこのように丁寧に再び世に送り出そうという態度には非常に好感が持てる.<P>4年たってもそのまま内容が通用してしまうところが日本国の硬直状態を表しているのかもしれないが,人生における曲がり角をいくつか経験した後で読むとまた違った味わいがある.個人的には,親本を読んだ時には不動産のところは面白かったが,後の部分はイマイチだった.しかし,本書の出版を機会に読み直してみると保険の部分が身につまされる.人によってはここが教育の話だったり,年金の話だったりするのであろう.そういう意味では,このように人生における大きな買物という視点でまとめられた本は非常に興味深い.<P>未読の人にはもちろん,親本を読んだ人にも再読を勧めたい.
土地神話の崩壊・生保の秘密・年金の欺瞞、目からウロコのお話がいっぱい。賢く今を生きる為の必読書です。これを読まずして、人生設計は出来ない。