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同級生 ( 東野 圭吾 )

 本書は、東野作品のなかでは江戸川乱歩賞を受賞した「放課後」以来の学園もので、いわゆるフーダニット系の本格推理小説である。<P> 内容は、主人公の西原は諸処の悩みから性欲の捌け口として彼に想いを寄せる野球部マネージャーの宮前と関係を持つ。ある日、その宮前が交通事故で死亡する。彼女が妊娠していたということから、自分達は愛し合っていたとまわりを欺く西原。そして、彼女の死亡現場で御崎先生の目撃証言が浮かび、西原は「宮前が道路に飛び出したのは先生が追いかけたからだ」と公然と抗議する。数日後、御崎先生の死体が発見され、学校中の疑惑の眼が西原に向けられる。いったい犯人は誰なのか? 最後は驚愕の展開が‥‥!<P> 才ある著者の変化球もすばらしいのだが、やっぱり直球勝負は読みごたえ抜群だ。本書を手にとったが最後、頁をめくる手は読破するまでとまらないだろう。著者は推理小説家の白眉だ!

 同級生が事故死した。しかもその女性は、自分の子供を身篭っていた。自分の愛は本物だったのか?だとすれば自分のとるべき行動は?こうして、死の謎をひた隠そうとする学校側と敢然と対決する「俺」。<BR> しかしその行為は、事を荒立て、更なる殺人をも呼んでしまう。<BR> 「彼女の両親のことを思うならそっとしておくべきだ。」<BR> 「この偽善者が」<P> 外野は、いろいろと批判する。もちろん「俺」も苦しむ。<P> 我々にもありますよね?こうすべきだ、でもそれは偽善じゃないのか?、周りのことを考えるなら・・・etc.etc.....<P> 「俺」は、悩みつつも、決して自分自身から目をそらさない。間違えであるのかもしれない、しかし、自分で「決める」。<P> この悩む姿が、実に詳細に描写されてるところ、さすが東野圭吾だなぁ、とため息ついてしまいます。<BR> 同時に、「俺」の「真摯さ」が(青いかもしれないが)うっ、と胸を打つのです。<P> 推理小説、としては、犯人などの動機が今ひとつでものたりなさを覚えましたが、それでもお勧めなのはそういうわけだからなのです。。

県立の名門高校を舞台とした学園もの。<BR>自分の子供を身ごもったまま事故死した同級生への気持ちが、真剣な愛と呼べるものではなかったと思う「俺」は、償いの気持ちをこめて、子供の父親は自分であることを表明し事故の真相を暴こうとする。<P>自分を内省しながら真相を知ろうとする主人公の高校生がとにかく魅力的。彼をとりまく友人や親、教師、学校の体質とそれに対する生徒の反抗など、リアリティがありので引き込まれる。<BR>恋愛小説としても読める、読後感の素晴らしい作品。<BR>私は、読み終えたあとすぐにまた読み返してしまいました。

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