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| 柳生忍法帖 (上)
(
山田 風太郎
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山田風太郎さんの作品を読むのは初めてだったけど、<BR>久々に「読まずにはいられない」という作品に出会えました!<BR>おもしろくて次が気になって仕事も手につかないほどでした。<BR>わたしはまだ23歳ですが、充分楽しめました。<BR>というよりもはまりました!<BR>もっともっと色んな人に読んでもらいたいです。 文句無く面白い。<P> 剣の達人柳生十兵衛が、夫や父を無常に殺された敵討ちの助太刀をするという話を聞くと良くある話である。敵の相手が例よって人間とは思えない技(髪の毛を自由に操れたり、動物と話ができたり)を持っているし、敵の殿様はサイコだし、とにかくハチャメチャなのである。あらすじを書くと荒唐無稽にしかならない話をグングン読む進めさせられてしまうのは、山風恐るべしというしかない。恐らく緩急の微妙な具合を心得ているからではないか、とんでもない技を使った活劇の次のページでは、歴史的な背景の記述で興奮をクールダウンさせてくれる。背景の話をしていると安心していると、いつのまにか次の活劇の世界に取り込まれているのだ。
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