友人から「十二国記」を読め、と強く迫られ、イヤイヤ読み始めました。<BR>異世界の物語なので自分の持ってる歴史観は役に立たず、麒麟が天命を受けて王を探し出すといった奇妙な王制など、はじめはまったくなじめませんでした。とくに漢字の使い方が特殊で、雁を「えん」と読ませるあたりから頭がこんがらかり(笑)。北京語読みですか??<P>しかし読み進めるとハマりますね。言葉遣いも人物一人一人の性格づけによって緻密に変えてあるし、妖魔・妖獣といった設定も全体像がわかってくると楽しい。自分自身が異世界を見聞してるような喜びがあります。漢字の使い方もとてもエレガント。読後感はとても爽やかでした。<P>本作を薦めてくれた友人に感謝するとともに、「もしも初めてこのシリーズを読むなら、こ!から手を付けるといいですよ」と人にも薦めたいですね。コンパクトだしね。
十二国と呼ばれる異世界の国の王となった戦国時代の領主の息子尚隆と、彼を選んだ人ではない存在「麒麟」の六太の出会いと国の危機を描いた、十二国記シリーズ第三作です。<BR>二人が追い求める幸せとは?国とは?<BR>他の作品にも登場する彼らの意外な一面を楽しめながら、考えさせられる内容になっています。<P>誰の為に国はあるのか?その問いに対する尚隆の叫びは必読だと思います。
「十二国記」シリーズの延王尚隆と延麒六太のお話。<BR>緊迫した場面や切ない場面の中、思わず笑ってしまう場面もありと<BR>1冊で、2冊も3冊も楽しめる作品だと思います。<BR>心理描写がすごく適切に書いてあるので、読みやすいかと。<BR>お勧めです。