王に据えられたはいいが、官どもを制圧できず、またも自分を見失いそうになる陽子。<BR>彼女が定められた運命の中で人の上に立つという意味を知っていく物語です。<BR>責任の重さに押しつぶされそうになりながら、無骨に行動し、意志を貫いて結果を得ていきます。<BR>彼女の出したはじめての結論である初勅のシーンは爽快です。そして深く染み入ります。
この本は十二国紀シリーズの中でも特に私が好きな本です。<BR>16才の普通の女子高生が王となり国を治めていく。<BR>官は全然信用してくれない。政治のこともよく分からない。<BR>とても大変だろう。<BR>民とともに戦い伏礼されるのがきらいなこの王が私は好きだ。<BR>年が近いのもあるかもしれないがほんとにこの十二国紀はオススメ^-^!
王になることを期待されていた時とは違い、王であることを期待される……。王は常に資質を問われ続けます。重責をどのように背負うか、王は節目節目に答えを出さなければなりません。王となった少女が出した結論は一つの答えではありますが、それが全てではなく始まりにすぎません。このようにテーマについて掘り下げていく読み方も面白いですが、少女達が大活躍する物語としても大変面白いです。動きのある展開、息をつかせぬ戦闘場面、どれをとっても一級の冒険活劇です。