昔にみたことのある子供向けの全集のようなどこか懐かしい装丁で、この本を手に取れば、本が好きな人はこれを含む「ミステリーランド」の全巻を並べて本棚に飾ってみたくなるかもしれません。<BR>子供には新鮮さを、その親には懐かしさを与えてくれそうで、将来このシリーズが推薦図書や学校の図書館に並んでいる姿が想像できる1冊です。
この本自体は子供向けなのかもしれません。字も大きいし。<BR>でも、大人でも全然OKですよ。<BR>書かれてあった文にひかれて読みました。期待していたのは、<BR>どきどきで、児童文学ちっくなミステリー?でした。<BR>期待に対しては、あたりでもありはずれでもあり、といった感じです。<BR>この方はさすがにうまいですね。とっても読みやすかったです。<P>主人公は子どもたち。子どもたちが本家で起こった事件について<BR>推理?し、調査します。<BR>児童文学によくある、子どものグループが冒険する小説と似たような良さが<BR>この本にはありました。<BR>とっても身近なことに感じるし、子どもたちが皆、<BR>その辺にいそうな子たちなのだけれど、どこか魅力的なのです。<P>「その辺にいそう」と思わせるくらい巧く描いているということなんですかねぇ。<P>装丁は素敵だし(高級感あって好きですv)、本棚に置いておきたいものです。
座敷童子に行者の祟り――本家の子供は育たない、という。そんな中、次々と起こる怪異は果たして人間の仕業なのだろうか。<P>行者の祟り、という設定が出てきたときはいかにもな感じがしてうーん、と思ったのですが、読み終えた感想は「流石」の一言。座敷童子の存在も行者の祟りも、この物語にとっては必然です。二重三重の仕掛けにすっかり騙されてしまいました。<P>ただちょっと、ラストが綺麗に纏まりすぎてるかなあ、という印象もありましたが、「かつて子供だったあなたと少年少女のための」ということなので、これでいいのかも知れません。