華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記 みんなこんな本を読んできた 華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記
 
 
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華胥の幽夢(ゆめ)―十二国記 ( 小野 不由美 )

他の巻の後書きにも小野さん自身書かれてますが、大きくなりすぎた十二国の世界。増えすぎた登場人物…<P>そんな十二国記の世界を小出しにしたものがこの短編集だと思います。<BR>本編の方は大詰めにさしかかり2年ほど続きが出ていないようですが、ファンとしては気になる国、気になるキャラクター、それぞれいると思います。<P>特に、「書簡」を読んで、あの後楽俊はどうしているのかなー、と、気になっているのでありました。<BR>ほんの一行書かれている言葉に、「これ、もしかして複線?」と、勘ぐってみたり。<P>この本を手始めに、小野さんには短編集ででもあふれ出した世界を私たちに届けて頂きたいと思います。

これは短編集として、とても楽しめる本でした。<P>十二国記を、実は7冊目位で読みやめていて、本編はもうついていけないかなと思いつつ手に取ったのですが、<BR>幼い頃の泰麒の話、陽子と楽俊との交流など初期しか知らない方でも気楽に読むことが出来ますし、表題である<P>「華胥の幽夢(ゆめ)」は十二国記の世界を踏まえつつとはいえ、一遍の推理小説のようになっていてすんなり<BR>と話に入っていくことが出来ました。<BR>また各所に十二国記らしい、「ただの空想世界の話ではない、重みを持った現実」みたいなものがあって、考え<BR>させられる事や言葉が読み終えた後にも残りました。<P>アニメのみの方でも割と読めるかもしれません。<P>是非一度手にとって見て下さい。

「冬栄」→6作目『黄昏の岸~』の前の泰麒の物語。驍宗と泰麒の、まるで《生き別れになって再会した父子》のように、近づきたいのだけれど、どう接すればいいのかわからないというたどたどしさがいいです。廉王も優しそうな感じで好感を持ちました。早く本編でも、泰麒に幸せになってもらいたいですね。<P>「乗月」→祥瓊の父王を殺した月渓の物語。芳国には国を導く者が必要だった。だが、皆に期待されている月渓にはそんな気はない。ある時、慶国から親書が届いた。そこには祥瓊からの文もあった……。<P>「書簡」→楽俊の元に鳥がやってきた。それは慶王であり、友人でもある陽子からの《文》だ。そして楽俊も、その鳥に近況報告を語りかける。でも、二人とも、つらいことなど口にしない。言わなくてもわかる。それは二人が親友だから……。<P>「華胥」→才国は滅びようとしていた。采麟失道。そのことの意味を、王の砥尚は、そしてそれを支えてきた人々はわかりかねていた。何が悪かったのか。どうすれば良いのか。そしてその答えは、失って初めてわかるのだった……。この短編集の中で一番痛い物語。他人を責めるということは、同時に重い責任を背負うということに気付かされました。<P>「帰山」→5作目の『図南の翼』に登場した宗王の次男・利広の物語。柳国にやってきた利広は、この国が今まさに滅びようとしていることを確信する。そして、思う。死なない王朝などありはしないと。では、いつか宗も滅びるのだろう。六百年も続いた宗も……。でも利広には想像などできなかった。いつも同じ顔ぶれで、いつも温く自分を迎えてくれて……。そしてたぶん自分は《変わらない》ということを確信するために旅に出るのだと……。ちなみに利広、例のあの方に会っています(笑)。

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