この人は、素晴らしい。自分の力を信じているから。おっちゃんの<BR>おかげで生き抜いてこれた、とおっしゃってますが、それだけでは<BR>なく、おっちゃんの素晴らしさと大平さんの潜在的な素晴らしさが<BR>共鳴しあったから、乗り越えられたのです。<P>どれだけ世の中に良い電波が溢れていても、自分の心の受信機をon<P>にする勇気がなく、その素晴らしいメッセージを受け取れず、また<BR>理解するところまで行けないという人が多いです。<P>大きな家、財産、名誉、地位、ちやほや、ブランド物、宝石、<BR>かっこよさそうに聞こえる職業、それらのものが幸せなのでは<BR>なく、何があっても負けないという強さを持てる人が世の中で<P>一番幸せだと、前から思っていましたが、大平さんが確認して<BR>くれました。<P>この人の宝は、子供の時に愛してくれた家族と、そしておっちゃん<BR>と出会えたこと、でしょうね。愛されて育ったからいざという時、<BR>もっかい人を信じようと思えたのだと思います。<P>素晴らしい本です。
ちょっと前に話題になった本だと思いますが、文庫になっているのをたまたま見かけ、読んでみました。最近、家庭で不幸な出来事があり、少しへこんでいる僕ですが、この作者は、自分の不幸の比ではないくらい、壮絶な人生を送っていると思いました。いろんな困難にぶつかり、どん底から這い上がる作者の姿はすごいと思います。どんなにつらいことがあっても、人のせいにしちゃいけない、復讐しようとしても、結局、自分にはね返ってきてしまう。それなら自分を高めることで人を見返す、そんなスタンスで生きていこう、前向きに生きようと思わせてくれる一冊です。
いじめにあった中学で登校拒否、割腹自殺未遂、非行、暴力団の妻等を経て、やがて「これではいけない」と目覚め、中学1年の参考書から猛勉強を始めて、次々資格を取得していくすさまじさ。ついに最難関の弁護士資格を得て、活躍するまでの心の動きや覚悟・努力、そして周りの人達が応援してくれる様子が赤裸々に綴られています。どのページを開いても感銘を受けます。「最近、自分自身を向上させる努力を怠っている」ことを読み手に気付かせてくれる本です。なにか資格取得等にチャレンジしたくなってきます。彼女なみに努力すれば、たいていの難関は乗越えられるでしょう。なお、今年1月から大阪市助役に抜擢された大平光代さんは、その仕事ぶりを与野党いずれからも絶賛されているそうです。