これまでにも天文シミュレーターソフトはいくつかありました。しかし、ほとんどはウィンドウズ版で、マック版はありませんでした。この本は、そんな不満を一気に解決し、その上、宇宙を旅する格好のガイドにもなっています。気にいった仲間と行くも良し、一人で気ままに旅するも良し、いろんな希望を満足させてくれる一冊です。<P>構成は、ソフトの入ったCDと、その解説書。解説書は、ソフトそのものの解説マニュアルと、このソフトを使ってどう旅するかという指南書からなっています。それに、索引を兼ねた天体一覧や、ショートカット集まで揃っていて、これ以上の物は望めないほどの内容です。そして極めつけは、画像の美しさです。出来れば大画面で見られることをおすすめします。
惑星の動きを、太陽系の外から、あるいは任意の惑星上からシミュレートできるソフトと、その使い方とあわせて惑星の動きを解説したBOOKからなる。太陽系の静止したCGはよく見てきたが、動きの加わったものは納得度がかなり高い。今年の火星の大接近も、なるほどこんな動きだから何万年に1度の大接近となる訳なのね、と納得がいく。惑星の衝と合もなるほどである。<P> ソフトのメニューは4種類。惑星の動きをシミュレートする「太陽系シミュレーター」がメインだが、各惑星の特徴を見せてくれる「太陽系紀行」、星座にまつわる話題と四季の星座を見せてくれる「88星座」、デスクトップインテリアの「オートプレイ」もそれぞれになかなかのボリュームだ。パソコンの負荷と画質のバランスを考えて3つのモードが選べるのも親切。BGMもなかなかよろしい。「太陽系紀行」の獅子座流星群のしくみも動きがあるからこそ理解しやすい。値段はとても安いと思う。<P> ただし、データは完璧ではない。91年のハワイの日食を再現してみたかったのだが、観測地点のデータに誤差があるらしく、うまくいかなかった。また、時刻は昼間でも夜空しか表現されない。<BR> ちなみに、あくまで「惑星シミュレーター」であってプラネタリウムではないので誤解のないようにされたい。
広告で見て早速購入しましたが、付属のCD-ROMは期待に違わない出来映えでした。太陽系の惑星すべてについて、その惑星に着陸し、そこから見える天体図が再現できるのです。我々の世代ではまだすべての人が自由に宇宙に旅立つことはできませんが、このソフトはそれを一部かなえてくれると言っても過言ではありません。そのほか、これまでの探査データ、その他太陽系に関する各種キーワードの詳細解説データも満載されています。ただ、敢えて言えば、各惑星がデザイン性からなのか、モザイク風であったことが少々不満です。その部分がもう少しリアルであったら、更に満足したのですが。